Palette Project 2nd ワンマンライブ「Crossing for the Rainbow」感想

想像以上の夢と希望とパワーを持って、パレプロがまたやってきた。

サプライズも用意してくれていた今回は、この1年での成長をひしひしと感じる充実の内容だった。

※なんでも許せる人向け、去年の感想 を先に読んでね


Palette Projectにとって、2022年は飛躍の年だったと言っていいだろう。

新曲をいくつも獲得し、”リスタート”と銘打って更にかわいくなり、神田明神夏祭りなどのイベントにも出演し、ユニットでの活動だけでなく8人全員でのステージをしっかりこなせるように成長した。

まだまだ伸びしろがあるんだぞということを、しっかりファンに知らしめてくれる素敵な1年だったように思う。

そんな年の締めくくりに開催されたのが、今回の2ndワンマンライブ”Crossing for the Rainbow“だ。

昨年のワンマン”Sing With You!!”、5~7月に開催した主催ライブ”FRONTIER”で積み上げた実績があるため、前回のような不安はなかったし、12月をライブのための月と位置付け、更なる新曲の公開やダンス動画の公開などでライブ前に期待値を上げるような施策ができていたのも、パレプロが賭ける本気を感じることができた。

その上で何を見せてくれるのか、何をぶちかましてくれるのかを色々と想像しながら会場へと向かった。


相変わらずハトが多くいる土地だった。出迎えご苦労さまです。

寒い中でバスから7時に放り出され、早々に合流した友人たちと会場近くで時間を潰し、事前の物販でペンライトをゲットして、万全の体勢で会場に入ってみると、待っていたのは最前列の席だった。

いやもう一生最前列とか経験できないと思う。連番して一緒に運を使い果たしてくれた親友に最高の感謝を。

最高の席緊張と共に迎えたライブの開幕からは、あっというまの2時間だった。


まず最初に披露されたのは”カラフル☆パンチライン“、ダンスと合いの手が楽しい8人全員での楽曲だった。

実は今回、まさかまさかの観客声出しOKライブだったのだが、2020年のパンデミック以後はほとんど見られなかった発声有りのライブに、観客全員で全力で応えようという気持ちが最初から前面に出ていたように思う。

それを後押しする彼女たちのパフォーマンスはとにかく楽しく、ライブで掛け声をかける興奮を一瞬で思い出させてくれるものだった。

わかりやすいサビでのダンスは会場との一体感を高めてくれて、1曲で現場をパレプロの色に染めてくれた。

そのまま8人が披露してくれたのは”夏ゆきトキメキHigh Tension!“、タイトル通りの夏曲で、ホールの熱量を更に上げてきた。

夏曲だろうとなんだろうといつ歌おうがいい曲はいいからいいんだよ。

サビのラララ……というコーラスを一丸となって歌えたのは、彼女たちにとっても自分たち観客にとっても大きな収穫だったと思う。

この曲にどことなく漂うラブライブ!感がとても好きだ。

MVも珠玉の出来!

暗転を挟んで登場したのはグループ内ユニットAltimate!!の3人。

感動的な疾走メロディが美しい”願い星“で会場を青く彩り、王道アイドルユニットとしての完成度を見せつけてくれた。

いつものゆる~いMCにも、会場から声で応えることができたのが発声OKの嬉しいところ。

ユニットデビュー曲”Re:Myself“でエモを振りまき、3人バージョンの”Dramatic Parade“で念願の名前呼びをさせてくれて、ものすごく楽しい3曲だった。

続いて登場したメタルユニットREGALILIAは、頭の”Demon Drivers“でボルテージを最大限までチャージ。

曲中でも煽りまくり、野太い歓声を浴びていた。

オタクのハートをキャッチする”Close to You“で心を掴んだかと思ったら、激シブの良曲”エンリの花“でしっかりとシメる構成に大満足。

個人的にClose to Youの間奏で頭を振れたのが、ライブってこういうのだよなと再確認できてとても楽しかった。


ユニットコーナー最後はSputrip……と思いきや、登場したのは、藤宮コトハちゃん、江波キョウカちゃん、神菜コハネさんの3人。

まさかのメンバーシャッフルゾーンの開幕に、拍手が止まらなかった。

シャッフルされた3人が披露してくれたのはSputripの持ち曲”Citylight Fantasy“、シティポップの王道を突く一曲だ。

普段のメンバー割りと違うため新鮮な魅力が発揮され、曲の良さと推しの歌唱力が同時に楽しめる、非常にありがたいコーナーだった。

次に出てきた香鳴ハノンちゃん、七海ロナちゃんはREGALILIAのデビュー曲”創造“を叩きつけた。

面白いくらい煽りまくるMCに、頭を振りながらついつい声を張り上げてしまった。

コーナー最後にはAltimate!!の”ストロボフラワー“を暁月クララちゃん、常磐カナメちゃん、鬼多見アユムちゃんの3人が歌い上げた。

音ゲー曲のような爽快なピアノソロが会場で聴けてとても嬉しかった。

こういったサプライズ的なメンバーシャッフルができるほどに、パレプロの全員が成長し、オリジナルの持ち歌も増え、パフォーマンスが高い所にやってきたことに、カバー曲も多かった昨年のワンマンと比較して感動してしまったのを覚えている。


コーナー後に満を持して登場したSputripの出番は、間違いなく今回の最大の見せ場のひとつ。

どんどん完成されていく彼女たちの名刺代わりの”Starry☆Melody“は現地で聴くと更に愉快で、全員を笑顔にしてくれた。

カナメちゃんを大きくフィーチャーした”with your JOURNEY“の世界観はライブで更新され、もはや大定番となった”光の惑星“のキーボードソロでは今回も大暴れしてしまった。

親友がパレプロに引き込まれるきっかけとなったwyJをライブでやってくれたのは本当に良かった。良かった。


8人が戻ってきて歌ってくれたのは、昨年のワンマンでサプライズ的に披露された”アナログハート“。

ステージングが去年から進化しているのは明らかで、成長を目で見て感じることができた。

(特に「もう吹き飛ばしちゃって?」の部分の進化は凄い!)

そのままの流れで一気にパレプロの代表曲”君と歌いたい歌がある“へ。

時代への切実なメッセージを込めたこの曲を、遂に一緒に歌うことができる日が来たのだ。

これこそが僕たちが歌いたい歌だった。

長い間待っていた。


アンコールはバラード”君がいるから“でスタート。

思い出深いこの曲に涙を誘われ、いてもたってもいられないような感情に襲われた。

その感情があるから今こうしてこれを書いているようなところがある。

感動的なMC(細かい内容に言及するのは野暮というもの)に続いて、ラストを飾ったのは今月発表されたばかりの最新曲”ドリームインブルーム!“、Hey! Ho! Let’s Go!というラモーンズみたいなコールが楽しい、ハイテンション・ハイスピード・アイドルポップだ。

メンバーの全力に観客が応え、更にそれにメンバーが応えてくれる、ライブかくあるべしというようなパフォーマンスでただ、ただ良い時間を過ごすことができた。

アイドルPalette Projectの心意気、しかと受け取った。

パレプロが、またやってくれた。


正直、良いことばかりあったわけではないと思う。

悔しいこともあっただろうし、もっと伸びたい気持ちが先に出ることもあったと思う。

それでもこうして最高に楽しいライブを届けてくれて、ありがとう。

パレプロみんなに、ありがとう。


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以下、その他とりとめもない話。

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最前列、最高ーーーーーーーーーーー!!!
たぶん一生に一度しか来ないチャンスだったと思うから、目一杯エンジョイさせてもらった。

メタ注意:
会場のプロジェクターが輝度高めで実在感・臨場感が素晴らしかった。配信アーカイブも見たけど、実物は更に粒子感が薄めでくっきり映っていてよかった。
新宿アルタKey Studioの3画面がバーツーバーアイドル向きで良すぎたからどうなることかと思っていたが、これなら十分だと思う。

メタ注意:
8人ステージ本当に良かったね…!
パレプリュームあたりで試していたようだが、神田明神夏祭りで本格的に見せてきた8人のトラッキングは今回のためだったんだろうなと希望の見える仕上がり。
グルグルと回る振り付けなんて今までは考えられなかったほど。
あれは機材の進化なのかスタッフの進化なのか、Brave group編入の効果なのか、どれでもいいけどもっと見せてくれ!

褒めるところばかりのライブだったけど、特典会には不満アリ。
急な通信トラブルということで待たされるのは仕方ないし、チェキ会がトーク会になるのもまぁわかるっちゃわかるけど、合わさるとキツいなぁ……。
1stワンマンもパレプリュームもそうだったけど、特典会で毎回トチってないかな?
推しと一緒にチェキを撮りたくて事前のわんおんわんトークでもいっぱい話していただけに非常に残念だった。
判断がつくまで会場で待たされ過ぎたのも痛いところ。
地方民にとって年イチのチェキ会が潰れるのは非常につらい。
チェキ撮りたかったなぁ……。

それよりもなによりもメンバーシャッフルがとにかく新鮮でよかった!
推しが色んなユニットの曲歌ってるの聴きたすぎるでしょ!
一発企画じゃなく、こういうしっかりしたライブのタイミングで披露してくれるのがとても良い。
これからも出し惜しみし過ぎない程度に出し惜しみして、折りを見てバンバン披露していただきたい。

神菜コハネさんが今回も変わらず神さまだった……。
配信では映っていないところでも、観客みんなに手を振ってかわいさをアピールしてくれていて大変良かった。現地冥利に尽きる。
自分にはライブ=現地至上主義みたいなのはなくて、むしろ配信ライブは便利だし、声出しがなくても自分の家で楽しむから十分だと思っているほうだけど、こればっかりは現地が強いと思ってしまう。
推しカメラがあればいいんだけどそういうわけにもいかないしね。
とにかくうちの推しは最強最高の神なんだぞと、それだけでも覚えて帰ってください。どこに?

12月のパレプロの施策は全部良かった。
動画で会場まで案内したり、作戦会議と称してシャッフルユニットの話し合いを流したり、ライブに向けての楽しみを作ることが本当にうまかった。
これからもそういった盛り上がるやり方を貫きながら突き進んでほしいな。

パレクルの皆さんと結構(前回比で)交流することができて嬉しかった。
コミュニケーション能力に不足ある人間としては目が回ったし顔と名前も一致しなかったりするけど、2年越しで挨拶できた人がいたり、一緒に時間つぶしてくれる人がいたりするのはありがたさの極みだね。
人と触れ合う機会に欠けているので、乱戦か辻斬りかみたいな話し方ができたのは新鮮でよかったと思う。
その節はご迷惑をおかけしまくって申し訳ございませんでした。

ライブ楽しかった……ありがとう!

更新が年1のブログがあるらしいですよ。へー。


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